マンションは、管理組合が建物に関する保険に加入しています。
住民(区分所有者)は専有部分のみで火災保険に加入することになります。
木造住宅に比べて、鉄筋(鉄骨)コンクリート造は耐火性に優れています。
火災で大きな損害が発生する可能性は戸建て住宅より低いですが、マンションの場合は火災保険料が安くなるので、火災リスク以外の補償を含めて火災保険に加入しておくと安心です。
マンションは集合住宅の特性上、他の家からの出火で燃え移るリスクが高いです。
火元が自分の家でなくても失火法によって、専有部分の損害は自分の火災保険で対応するルールになっています。
火災以外にも、水濡れによるリスクは他の家の水道設備が故障したときにも被害を受ける可能性があります。
水については、マンションの2階以上であればリスクが低いです。
風災は破損・汚損、盗難などのリスクは戸建て住宅と大きな違いはありません。
火災保険は加入内容に応じて以下の損害も補償されます。
このように、火災保険は、日常生活で起こり得る様々なリスクを補償しています。
マンションは保険料が安いのでフルカバーで火災保険に加入する価値が大きいです。
マンションは戸建てに比べて家財保険の加入率が高いです。
マンションの建物に関する補償は以下のものが含まれています。
マンションを改修する工事代金の相場は地域によって異なりますが、70平米のファミリータイプの場合、マンションの専有部分に関する工事費用は600~1,000万円ほどです。
別途、家族構成に応じて家財保険に加入しましょう。
家財保険は、ちょっとした失火や破損、汚損など小さな損害が出ることが多く、マンションでも保険請求できる場面はたくさんあります。
地震保険をつけず、家財を100~300万円の最低限の内容にすれば保険料の相場は10年で10万円以下です。
マンションは管理組合で地震保険に加入しているので、居住者は専有部分のみの補償をします。
全壊で建て替えが必要になった場合は、専有部分の設備を地震保険か実費で対応しないといけません。
ただし、地震保険は損害が出れば無条件で補償されるのではなく、 罹災証明書に記載される建物の被害状況に応じて支払われます。
地震の揺れで家財に被害が出ても、建物が無傷だった地震保険は請求できません。
マンションは耐久性が高いので、全壊や半壊を認定されるのが困難です。
保険請求できる確率は低いですが、リスクが低い分だけ保険料は戸建てよりも安く設定されています。
保険料に対しての必要性で見れば、マンションも戸建ても大きな違いはありません。